「ついにくる道」
「ついにくる道とはかねて聞きしかど 昨日今日とは思はざりしを」
在原業平 <歌人>
六歌仙の一人で伊勢物語の主人公とも言われ、百人一首の「ちはやぶる神代も聞かず龍田川 からくれなゐに水くくるとは」はあまりに有名です。その歌風は「古今和歌集仮名序」によれば「心余りて詞たらず。しぼめる花の色なくて、にほひ残れるが如し」となかなか痛烈な批判もありますが、ストレートに感情が表れていて私は嫌いじゃありません。
冒頭の歌は病死前に詠んだもの。今風に言うなら「いつかくるって聞いてたけどまさかこんなに早いなんて参ったぁ…」でしょうか。うぅ~ん、ホント「まんま」ですねぇ。
色好みで有名ですが政治的には不遇だったとか。でも、伊勢物語では伊勢齋宮(巫女さん)恬子内親王に「君や来し我や行きけんと思ほえず 夢かうつつか寝てか覚めてか」という歌まで贈られていますから…まぁイイんじゃぁないでしょうか…。
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