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汗と涙と涎と鼻水 ~胃カメラ体験記~

 秋の日の、とある病院の待合室。初老近い女性のこんな言葉が聞こえてきました。「私、バリウムが苦手なんで内視鏡(胃カメラ)にしたんです」。そうか。もしかしたらバリウム飲むよりも楽なのかもしれない…。すごく苦しそうなイメージを持っていたけど杞憂に終わるかもしれないな。そう、そのときまでは明らかに楽観視していたんです。そう、アノときを迎えるまでは。。。

 名前を呼ばれた私は、床屋にあるような、ゆったりした椅子に座らせられました。「では麻酔をします。この液体を口に含んで、アゴをあげたまま飲み込まずに5分待っていて下さい」。ウゲッってなる反射を抑える麻酔だそうです。しかし、まぁ口にこの状態が何ともキツイこと。。。どうしても飲み込みそうになってしまうため、「苦しかったら出してもイイですよ」と言われ、結局、直接ノドに噴霧することに。続いて胃の動きを抑えるために、腕に筋肉注射。多少痛いですが、まぁ問題なし。・・・そう。確かにそう思っていたんです。アノときまで。。。

 名前を呼ばれた私は、ベッドに横向きに寝かされました。プラスチックの筒のようなものを咥え、遂にホースがついに体内へ侵入してきました。(>o<;)!!途端にオェッ! 「力抜いて下さいね~」オェッ! ウゲッ!「もっと中に入りますよ~」。胃が張り、何とも経験したことのない苦しみが容赦なく襲います。ゲホッ!「もう少しですからね~」アガッ!気付けば看護士さんが私の体を押さえていました。ゴホッ!オェッ! 汗が滲み、涙が溢れ、涎と鼻水は垂れ流し状態です。ウゲッ!ゲホッ!「はい~終了です~」。_ノフ○ グッタリ

 ベッドには顔から出た分泌液の海が。その量が死闘の凄惨さを物語っていました。取り戻しつつある意識の中で聞いた「若い人の方が大変なのよねぇ~」という看護士さんの言葉。病院の待合室で30分ほど休憩し、帰路につく私の足取りは少し重かったのを記憶しています。 

 

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