胸のエンジンに火を付けろ!

 先日、とあるTV番組で島田紳助さんが「男気スイッチ」なるものを力説していました。何でも、男は大事な局面を迎えると心のスイッチが入るのだとか。例に挙げられていたのは結婚。分相応ではないので身を引きますと呟き、彼女が背を向けたときに、、、男気スイッチがカチッ。「…ちょっと待てょ…」となるそぅです、ハイ。

 「どっかで聞いたことあるような話だなぁ~」と思えば、宇宙刑事ギャバンです。1980年代、少年の心を鷲掴みにした、メタリックなヒーロー。その主題歌の歌詞にあるのが、「胸のエンジン」です。

http://www.youtube.com/watch?v=SAwvHbBitsg&mode=related&search=

「♪男なんだろ~」と始まる串田アキラさんのソウルフルな声でゾクゾクすること必至!中でも注目すべき歌詞は「♪若さ 若さって何だ?」という問いかけ。哲学的に「老いとは?死とは?」などと考えてはいけません。胸のエンジンに火が付いた男は、何の躊躇いもなくバッサリと言い放ってくれます。続いての「愛」の定義もズバッと言いのける快刀乱麻ぶりは、まさにカッコヨスの一言。まぁ↑をお聞き下さい。

このギャバンに始まる宇宙刑事シリーズの中で、とりわけ人気の高いのは宇宙刑事シャリバンのエンディング。夕陽を背中に受け、ゆっくり歩みを進めるホロ苦い真紅のヒーロー。。。「♪倒れたら立ち上がり 前よりも強くなれ」って…もぅ~っずるいずるい!ずるいくらい、、、カッコイイょ…(;´_ゝ`)↓

http://www.youtube.com/watch?v=YXQ2mx7OmDw&mode=related&search=

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「PIECE OF MY SOUL」 WANDS

本物は色褪せない。これは文学・絵画・音楽などジャンルを問わず共通する真実ではないでしょうか。今回のお勧めアルバムは、かつてビーイング系と持てはやされたWANDSからの一枚です。

 デビュー当時はそれこそ「売れ線」路線まっしぐらだった彼等のサウンドは、このアルバムから一転。ロックかつソウルフルな道を歩き始めます。元々会社の方針と音楽性が合わなかったそうで、途中メンバーが大幅に変わり、最終的には「解体」します。

01:FLOWER 深い!深い歌詞です。『咲かない花』も当たり前に感じる人には単なるジョーク、だと歌うヴォーカル上杉昇さんの声は正に魂を揺さぶります。他にも随所に「何でこんな表現が出来るんだ!?」と天性の才能を感じさせるところが多く、一度聴いたら思わずシャウト必死です。珠玉の一曲。

05:Crazy Cat 野良猫(のような女性)と出会い、裏切られ、そしてまた同じような野良猫や野良犬と出会う。そして彼等がいれば「太陽が燃え尽きても動じないだろう」という歌。コレだけだと、『仲間は大事』的な歌に聞こえるかも知れませんが、そうではありません。Crazyと表していることからも、そういう彼等(=自分?)を哀れみ、退廃的だと見ているのです。心の奥底が締め付けられる、隠れた名曲です。

09:PIECE OF MY SOUL 生きていく為に自分を偽り、人を欺く。そして「偽りの黒い世界」でSOULが少しずつ欠けていく。誰もが一度は思ったことがあること、それは「…俺はこんなんじゃない」ということです。そんな代弁をしてくれているように感じる切ないナンバー。後半のサビ部分でのバックコーラスがまた素晴らしい。カタルシス全開ですっ!

10:MILLION MILES AWAY 宝石のようにキラキラと光って見えるかも知れないが、実は粉々に砕けたガラスで、誰かを傷つけてしまう存在。そのように表現されているのは、そう、彼等自身のことです。このアルバムの後シングルを2枚出して、前述の『メンバー変更』に到ります。リフの最後がまた秀逸で、本当にカッコイイですよ。

 全10曲の中に1曲もハズレが無いのもすごいところ。そして、ありきたりなロックのように、単なる社会批判を歌う曲もありません。省みるのは常に己自身。だからこそロックテイストなサウンドにも関わらず切なく、哀しく心に響くのでしょうね。後にWANDS本体はPOPな路線へと戻り、脱退した2人はよりグランジ色を深めていきました。その二つの異なるベクトルが生み出した『本物』の一枚。今でも全く色褪せず、燦然と輝いています。

| | コメント (0) | トラックバック (4)

「Six/Nine」 BUCK-TICK 

 お気に入りアルバム紹介第2弾は、そのディープな世界観で他の追随を許さないBUCK-TICKから。彼らはド派手な服装とツンツンに逆立てた髪型で、ビジュアル系のハシリとして一世を風靡しました。当時を知る方は、そのイメージが強いかも知れませんね…('ー';) しかし時が経つにつれ、彼等の詞は意味深くなり、音は多様な変化を遂げて行きました。

 BUCK-TICKは「君が好きで忘れられない~♪」なんて、ありふれたテーマは扱いませんっ。かといって、単純に反社会や死を歌っている訳でもありません。ではどんな内容なのか、また気に入っている曲をいくつか紹介しましょう。

06:楽園(祈り 希い) 先行したシングルにはコーランの逆再生がバックで流れていた為、再販となった話題の曲。宗教色が強く、「愛の国(つまり現世)なのに殺しあう神の子(=人間)」と歌い上げています。

09:相変わらずの「アレ」のカタマリがのさばる反吐の底の吹き溜まり この長~いタイトルの曲は、まさにこれこそBUCK-TICKと言っても過言ではありません。アルバム全体を貫くテーマ「ループ(輪廻)」を具体的に表現しています。Sixの「S」と、Nineの「N」は上下を引っくり返しても形は同じ。それが何を意味するのか?とにかく色々考えさせられます。至極の名曲!

14:唄 このタイトルにすることは相当の勇気が要ることです。それだけの自信と裏打ちされた根拠があってこそだということが分かりますね。「生きることはできる 消えていくすべを知らない」と歌った後に、「消えることはできる 生きていく意味知らない」と続き、聴いているコチラにもジレンマが…(ー_ー;) ロック調で一緒に叫びたくなる殊曲です。

15:見えない物を見ようとする誤解 全て誤解だ ココで言う「見えない物」とは『真実』を指すと推測されます。この世界では見ることはできない、と歌っていますが別に厭世感はありません。この世界ではない世界とは、宇宙です。想像力を働かせ、大宇宙へ飛び立つイメージを与えてくれますよ。

 全16曲に渡る、まさに大作です。そしてこのアルバムのスゴイところは曲目の構成にもあるんです。1曲目Loop と最後の16曲目Loop MARKⅡ は「対」になっています。そしてアルバムの真ん中の8曲目にはSomewhere Nowwhereという「迷走」を表現した曲が。つまり、何とアルバムの構成自体が「輪廻」(NとS)になっているんです!Σ( ̄ロ ̄;) 緻密に計算され、圧倒的な完成度を誇るこのアルバム。ドライブ中や早朝よりも、落ち着いた部屋で腰を据えて聴きたくなる一枚です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「TARZAN」 吉川晃司

 今後、私の大好きなアルバムを少しずつ紹介させて頂きます。さて記念すべき第1回はコレ。昨日発売になったばかりのHOTな一枚です。

 吉川晃司氏の最大の魅力は、何といってもアノ突き抜ける疾走感!バラードやミディアムテンポの曲が少ないせいか、このアルバムでは余すことなくその魅力を味わえること間違いありません。中でもお気に入りの曲をPICKUPしてみました。

01:TARZAN 彼はアルバムの1曲目に例外なくCOOLな曲を持ってきます。単なる野生児ターザンの歌などと思う勿れ!(#`ロ´)/ 人間社会での捨てられぬものや守り続けたいものを「この世界では下らないもの」と言い切っています。The king of Apesとしての誇りを持てと促し、結びは「お前をぜんぶ晒せよ」。コレだけ命令口調が似合うミュージシャンは存在しないでしょう。カッコイイの一言に尽きます。叫び声は「アアアーーーーーアッアァー」。

08:サバンナの夜 先行してシングルで発表された曲。-ALBUM MIX-となっていますが大きな違いは感じません。ディスコサウンドを彷彿とさせるノリノリのナンバーで、初めて聴いた人でも終盤では「サバーンナッの~~よ、るぅー!」とつい合わせてしまうハズ。目を付けた獲物(女性)を射止めるというハンターっぽい詞です。叫び声は「ゥオウ ゥオウ ゥオウ ゥオーー」。必聴!

12:Juicy Jungle これも先行してシングルで発表されました。ディスコチックなメロディーも良いですが、何と言っても詞が最高です。「退路はゼロ 戦術は深追いのみ」ですよ。どれだけ猪突猛進なんでしょう (゜∀゜;)社会問題を意識させるような単語を敢えて用いないPOPな曲を最後に持ってきて、開放的にアルバムを終えています。

 上記3曲のタイトルからも想像に難くありませんが、『ワイルド』なアルバムです。ただ、単純に「野生に戻れ」だとか「自然が大事」のようなチープなテーマではありません。そのサウンドからも、むしろ「コンクリートジャングル」に代表されるような、社会や文明、大都会を連想させてくれますよ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)